Prodir DS1

広告のためにつくられた、ちゃんといいボールペン。

Prodir DS1

上の部分をひねるとペン先が出る、ツイスト式のボールペンです。毎日のメモやノートに、気負わず使える一本です。

ぱっと見は、とてもシンプル。
でも軸からクリップまでを眺めてみると、線が途切れず、少しうねるようにつながっています。

使い方

上部をひねってペン先を出し、そのまま書きます。
使い終わったら、反対にひねってペン先を戻します。

ノートを書く。
仕事中にメモを取る。
電話をしながら、紙の隅に書き留める。
手帳と一緒に持ち歩く。

特別な使い方をするペンではありません。毎日使う、ごく普通のボールペンです。

特徴

  • ノック式ではなく、軸をひねってペン先を出すツイスト式です。
  • 標準では1.0mmのボールペンリフィルが使われています。
  • インクがなくなったらリフィルを交換して、繰り返し使えます。
  • 軸からクリップまで、ひと続きに見える独特の形をしています。
  • スイスでつくられているボールペンです。

もともとは、広告のためのペン。

Prodirを少し変わったメーカーにしているのが、ここです。

もともと得意としているのは、企業の名前やロゴを入れて使う「プロモーション用」のボールペン。

展示会でもらったり、会社の受付に置いてあったりする、いわゆるノベルティのペンです。

ただしProdirは、それを「配るための安いペン」で終わらせませんでした。

毎日ちゃんと書けること。
手に取ったときに気持ちいいこと。
机の上に置いても、形がきれいなこと。

DS1を見ると、企業ロゴを入れるためにつくられたペンなのに、何も入れずに一本で置いてもちゃんと成立しています。

この形をつくった人。

DS1をデザインしたのは、ミラノを拠点に活動するデザイナー、Christoph Schnug(クリストフ・シュヌーク)。

軸の上からクリップへ、途切れずにつながっていく形がDS1の特徴です。

装飾をたくさん付けるのではなく、ボールペンそのものの輪郭を少しだけ変える。

長くつくられているのに、あまり古く見えない理由は、このあたりにあるのかもしれません。

どこのペン?

Prodirは、スイス南部のルガーノ周辺を拠点とする筆記具ブランドです。

そのルーツは1961年に始まった「Premec」という会社。最初から完成したペンを売っていたのではなく、ボールペンの先端など、筆記具の細かな部品をつくる会社から始まりました。

Prodirというブランドが生まれたのは1980年代。

ペン先、インク、リフィル、樹脂部品まで、筆記具の中身をつくってきた会社が、その技術を使って一本のボールペンまでつくっている。

「SWISS MADE」と小さく書かれたクリップを見ると、少しだけその背景が見えてきます。

気をつけたいこと

  • 細字のペンではありません。標準の1.0mm芯は、細かな手帳への書き込みより、普通のメモやノートに向いています。
  • ノック式に慣れていると、最初はツイスト操作を少し面倒に感じるかもしれません。
  • 高級ボールペンのような重さや華やかさを楽しむタイプではありません。軽く、日常で使うためのペンです。
  • 表面仕上げによっては、使い込むうちに細かな傷が見えることがあります。

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