BOOKREVIEW

母である前に、ひとりの私へ届けたいお守りのことば

母である前に、ひとりの私へ届けたいお守りのことば
photo 四国にキュン!|シコック

大切に抱きしめたいお守りのことば

松浦弥太郎

優しいタイトルに惹かれて手に取ったのが、松浦弥太郎さんの「大切に抱きしめたいお守りのことば」。普段の生活にそっと寄り添った前向きになれる「ことば集」は、ページをめくるたびに、柔らかな写真と言葉に心がふっと軽くなります。

私は、小学生2児の母です。子育てや仕事に追われる中で、生きてく上で悩みや不安にぶつかることは誰でもあるけど、この本がリセットを手伝ってくれるような気がします。読んだ後は、無理に頑張らなくてもいいんだ、と深呼吸できる瞬間が増えた気がします。私のように「母親だから頑張らなきゃ」と気負いすぎてしまう人にも、そっと優しく寄り添ってくれる本です。

自分をいちばん愛せるのは、他の誰でもない自分自身です。
— 「大切に抱きしめたいお守りのことば」より

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その言葉にうなずいたとき、私は“できないことはできるようにしなきゃ”と自分を追い込みながら頑張りすぎてきたことを思い出しました。子どもに対しても、できるようにさせてあげるのが母親の役目だと信じていたのです。でも読み進めるうちに、できないなら幸せではないと条件をつけるのではなく、弱さや欠点も含めて愛してあげればいいのだ、と語りかけられたように感じました。

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自分を愛することと、弱さを受け入れることがつながった瞬間、家族や友人、そして自分自身も「不完全であることこそ完璧なんだ」と気づきをもらった気がします。

まずは自分の弱さやコンプレックスを、隠したり誤魔化したりせず、まるっと愛する。そこから始めてみようと思います。(まずは畳んだ洗濯物を放置してる自分を愛すとするか・・・)

この本はコンパクトサイズなので文字通り"お守り"として持ち歩いたりしています。疲れた心を癒したい人、優しい言葉に救われたい人にぜひ手に取ってほしい一冊です。

大切に抱きしめたいお守りのことば

大切に抱きしめたいお守りのことば 税込792

言葉というのは、人を喜ばせたり、人を笑顔にするために使うものだと、心のどこかに刻まれて僕は成長しました。―言葉とは何か。そう聞かれたら、言葉はお守りと答えます。そしてもっと言うなら、言葉は魔法です。ていねいな生き方を重ねてきた著者が贈る、155の言葉。

アサヒカル

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2歳差育児のリアルを発信。子育てに悩むママへ共感とヒントを届けています。

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