かもめ書店
これが生活なのかしらん
小原晩
消費税込みで
1500
円
(在庫あり)
読みながら、台所のコンロの前にしゃがみ込んでいた夜のことを思い出した。三人暮らしの手巻き寿司、落ち込んだ友人のためのペヤング超大盛り、夜道を5回倒れてみる真夏。ぜんぶ他人の話のはずなのに、自分の生活の角がふっと丸くなる。ほわほわした文章なのに、読み終わると胸の真ん中がギュッとなる。深夜のセブンに「妖精」がいる、と書ける人の眼の角度に脱帽です。
出版社からの情報
まさかこれが自分の生活なのか、とうたがいたくなるときがあります。それは自分にはもったいないようなしあわせを感じて、という場合もあれば、たえられないほどかなしくて、という場合もあるのですが、それはもちろん自分の生活であるわけです。その自分の生活というものを、つまりは現実を、べつだん、大げさにも卑屈にもとらえず、そのまま受けいれたとき、みえてくるのは「ほのおかしさ」ではなかろうかと思います。ままならない生活にころがる「ほのおかしさ」を私はずっと信じています。まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。